うつ病治療を例としてご説明いたします。

第一に早期診断および初期治療を正確に行なうことが重要と考えます。うつ病なのか適応障害なのか、あるいは双極性障害なのかを正しく診断することが重要です。更に、適切な薬物療法や精神療法を行なうことが早期の治癒に結びつきます。この見極めを間違えれば、慢性化したり、再発を繰り返す可能性があります。

もう一つ重要な点は、初期治療が終了し症状が改善しても、その後の再発予防をしばらく行なうことです。うつ病は「こころの風邪」いわれてはいますが、実は風邪ほど簡単な病気ではありません。初めてうつ病を起こした人の再発率は、約60-70%とかなり高い確率です。良くなったと思い、油断して仕事の負担を増やしたり、薬の服用を途中でやめてしまうとすぐに再発してしまいます。必要な方に、再発予防や症状の軽減化のために、カウンセラーによる個人カウンセリングや認知行動療法などを行なっています。

患者さんへの説明

患者さんへの病状の説明や治療薬の説明をきちんと行い、また患者さんの同意に基づく治療を心がけております。もし、わからないことがありましたら、遠慮なくご質問下さい。

豊かな臨床経験に加え新しいエビデンスに基づく治療

豊かな臨床経験に加え、最新の医療情報やエビデンス(根拠)に基づく治療を心がけております。そのために、最新情報の収集、また学会や研究会への参加をしています。学会などで休診となることもございますので、ご理解いただければ幸いです。

診察は予約制

待ち時間をできるだけ減らせるように、初診、再診ともに予約制をとっております。ただし、曜日や時間により混み合うこともございますので、お忙しい方は比較的空いた時間に予約を取られることをお勧めいたします。

復職支援

うつ病やストレス関連疾患により長期休職中の患者さんに対し、復職デイケアにおいて行っています。

カウンセラーによるカウンセリング

治療上必要なケースでは、カウンセラーによるカウンセリングを行なっております。

家族教室

月1回、外部の講師の方を招き、患者さんへの対応の仕方、困り事等を共に考えて行います。 接し方がわからない、どんな症状がでるのか、薬はずっと飲んでいて平気なのかなどの聞きにくい質問等をご家族の体験と講師の経験をもとにして、語り合ったり、対応の仕方・対処方法 など考えたりしていきます。

 

自立支援医療制度

こころの病気の治療は長期間に及ぶことが多いため、経済的な負担が大きくなります。そこで医療費の負担を減らすため自立支援医療制度という公費負担医療制度が利用できます。

診察や処方、注射、検査、リワークデイケアなど通院にかかる医療費の自己負担額が10%になります。

受給者証が届くのは2~3ヶ月後になりますが、当院では申請の控えがあれば、申請日から自立支援制度を適用しています。申請日以前にさかのぼって適用することはできません。

すでに他の医療機関で自立支援制度を利用されている方は、選定した医療機関を変更すれば継続して利用が可能です。他院に通院し、当院でリワークデイケアのみを利用される方は選定医療機関に当院を追加することで複数の医療機関で制度を利用できます。

 

詳しくは、スタッフにお問い合わせください。


お問い合わせ
047-307-1171